第109回 起業するとは「立ち位置」を変えることだ!
2008年8月01日
日々、週末起業ネタ探しに勤しむ、◆ネタ泉湧夫隊長と◇二足ハジメ隊員「起業ネタ探検隊」の冒険記です。
(前号までのあらすじ)
自分の気に入った商品があれば、ネットショップを立ち上げて、自らそれを売ることもできるとネタ泉隊長は説く。委託販売の仕組みにすれば、在庫のリスクもない。隊長はさらに、起業家を目指すならぜひ持って欲しい発想について語るという。
◆ネタ泉:起業家を目指すなら、サラリーマンの発想から脱する必要があるじゃろう。
◇ハジメ:確かにそうですね。サラリーマンと起業家は、違います。
◆ネタ泉:ではいったい、何が違うと思うのじゃ?
◇ハジメ:う〜ん、サラリーマンは組織の一部分として使われる身ですね。起業家は、組織を動かすというか、一部分ではなく全体そのものというか・・・。
◆ネタ泉:何だか、わけがわからんな。「起業家」というより、まずは「商売人」という呼び方で考えてみることじゃ。
◇ハジメ:「商売人」は、商品を売る人のことですよね。
◆ネタ泉:そうじゃとも。常にどのような商品を売るか、考えていることが必要じゃ。
◇ハジメ:なるほど。サラリーマンは普通、そんなことを考えていないですよね。営業や販売の仕事でもしていれば、別かも知れませんが。
◆ネタ泉:「消費者」という言葉がある。これがサラリーマンの姿じゃ。一方、「生産者」「供給者」という言葉がある。こちらは、起業家を含め、事業者を指す言葉じゃな。
◇ハジメ:なるほど。それが起業家とサラリーマンの違いですね。
◆ネタ泉:もっとわかりやすく言えば、起業家は「売り手」でサラリーマンは「買い手」じゃ。そう考えると、サラリーマンから起業家になるとしたら、どうすればよい?
◇ハジメ:そうか!「買い手」から「売り手」になればいいんですね!
◆ネタ泉:そのとおりじゃよ。いわゆる「立ち位置を変える」というやつじゃ。
◇ハジメ:「立ち位置」が変われば、確かに発想も変わりそうですね。
◆ネタ泉:うむ。たとえば優れた商品をみつけたとする。「買い手」の立場で考えると、「それを買いたい」という発想しか出てこない。
◇ハジメ:「立ち位置」を変えて、「売り手」の立場になってみると、「それを仕入れて売りたい!」という発想になるわけですね!
◆ネタ泉:だいぶ、わかってきたようじゃな。
◇ハジメ:ちょっとした違いですけど、この違いは大きいですね。
◆ネタ泉:そうなのじゃよ。「立ち位置を変える」発想が、自在にできるようになれば、起業家発想がだいぶ身についたということになるじゃろうな。
◇ハジメ:わかりました! これからもがんばります!
◆ネタ泉:発想を変えるのは容易なことではないが、この発想を身につければ、起業ネタなど、どんどん生まれてくるぞ。たとえばじゃな「買い手」から「売り手」へ立ち位置を変えれば、世の中のさまざまな商品やサービスを見る目が変わってくる。
◇ハジメ:「買い手」の立場だと、文字通り、「どれを買おうかな?」という視点で商品やサービスを見ますよね。
◆ネタ泉:それが「売り手」になると、どうじゃ?
◇ハジメ:「どれを仕入れて売ろうかな?」ということですよね。
◆ネタ泉:まぁ。そうじゃ。さらに言えば、優れた商品・サービスに出会った時、「これが欲しい!」ではなく「これは売れる!」という発想を持つようになるということじゃな。
◇ハジメ:「これは売れる!」と思える商品・サービスは、それぞれが起業ネタになる可能性があるわけですね。
◆ネタ泉:うむ。もっとも、そのような商品・サービスは、既に世の中に出回っているわけじゃから、それを仕入れて売るのか、自分で類似商品・サービスをつくって売るのか、あるいはその関連商品・サービス分野に進出するのか、考える必要がある。
◇ハジメ:なるほど。「仕入れて売る」「類似商品をつくって売る」は、アイデアとして簡単ですが、「関連商品・サービス分野に進出する」とは、どういうことなのでしょうか?
◆ネタ泉:そこは、発想のひとひねりが必要だということじゃな。
◇ハジメ:たとえば、どう考えたらよいのでしょう?
◆ネタ泉:たとえばじゃな、ヨガが流行っているとする。となると、どう考えるべきかのう?
◇ハジメ:まず、ヨガをやってみたい、と思いますね。ですけどそれは、まだ「買い手」の発想ですね。
◆ネタ泉:「売り手」の発想になると、どうなる?
◇ハジメ:ヨガのインストラクターの資格を取って、ヨガを教えて稼いでみる、といったことでしょうか? これなら「売り手」に立ち位置を変えたことになりますよね?
◆ネタ泉:確かにな。しかし、今から資格を取るといったことは、現実的かのう? 不可能とは言わんが、起業ネタを考えるなら、別の切り口もあるぞ。
◇ハジメ:それが「発想のひとひねり」ということですね。
◆ネタ泉:そうじゃよ。で、お前はどう「ひとひねり」するかのう?
◇ハジメ:そうですねぇ・・・。自分がヨガのインストラクターにならなくても、ヨガ教室を主宰し、インストラクターを雇って運営することができますね!
◆ネタ泉:うむ。そのとおりじゃ。他にはどうかのう?
◇ハジメ:え? 他にですか? どうかなぁ・・。
◆ネタ泉:よいかハジメ隊員、起業ネタ発想は「芋づる式」に行なっていくことが大切じゃ。たとえばじゃな・・・
(次号へ続く)

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プロフィール:ネタ泉湧夫隊長

お名前:ネタ泉湧夫隊長
1952年、東京葛飾区に生まれる。商家に生まれ、幼い頃から商いへの好奇心は旺盛。ひいては起業に関する調査に没頭し、2002年に長年の夢であった「起業家支援」のために『ネタ出し探検隊』を発足。現在も日夜、趣味と実益を兼ねて起業ネタ探しの旅を続け、全国津々浦々を奔走している。

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プロフィール:二足ハジメ隊員

お名前:二足ハジメ隊員
1974年生まれ。独身。2度の転職を経て、文具販売会社の中堅営業マンとして活躍しているが、最近『自分の生きていく意味』や『本当にやりたいこと』『社会に貢献できること』『趣味』『家族』などを考え始める。「週末起業」を知り、何かをしなければと考えていたところでネタ泉隊長と出会う。












