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第86回 サラリーマンは零細下請工場だ。「 人生の戦略目標」を決めよ!

2008年5月14日

日々、週末起業ネタ探しに勤しむ、◆ネタ泉湧夫隊長と◇二足ハジメ隊員「起業ネタ探検隊」の冒険記です。

(前号までのあらすじ)
週末起業のような小さなビジネスほど、戦略が重要だと説くネタ泉隊長。起業ネタの選択ほど重要な戦略的意思決定はないという。さらに隊長は、週末起業の戦略について話を進める。

◇ハジメ:隊長、週末起業の戦略について、もう少し詳しく教えてくれませんか?

◆ネタ泉:よしよし。じゃがその前に、人生の戦略について考える必要があるじゃろう。

◇ハジメ:人生の戦略? どういうことでしょう?

◆ネタ泉:よいか、ハジメ隊員。週末起業は、単純に会社以外から副収入を得て懐を潤そうという話ではない。

◇ハジメ:はい、「生きがい」とか「自立」とか、そういうことですよね?

◆ネタ泉:そうじゃのう。月並みな言葉かも知らんが、人生を幸せに生きるにはどうするか、ということにもつながる。

◇ハジメ:幸せ、ですか・・。

◆ネタ泉:幸せかどうかの一つの条件は、将来に不安がないということがあるじゃろう。

◇ハジメ:確かに。会社が倒産したらどうしよう、リストラされたらどうしよう、という不安が、週末起業ブームを作ったという面がありますね。

◆ネタ泉:不安の大きな原因は、自分の力ではどうにもできないことに依存していることから起こる。

◇ハジメ:ということは、依存しないってことが、不安の解消、ひいては幸せにつながるということですね。

◆ネタ泉:うむ。わしはよく、サラリーマンを、得意先が大企業一社しかない零細下請け町工場にたとえる。

◇ハジメ:そのココロは?

◆ネタ泉:生きるも死ぬも、得意先の意向一つなのじゃ。実際問題として、納入する製品・サービスの価格なども決められん。この値段でやるか、やらないか、という選択しかない。

◇ハジメ:実際には、言われた値段でやるしかないですよね。

◆ネタ泉:そのとおり。もしお前がそのような工場のコンサルタントをやるとしたら、どんなアドバイスをするかのう?

◇ハジメ:やっぱり、もっと得意先を増やしましょうとか、下請けじゃなくて自社ブランドで売れる製品を開発しましょうとか、ですかね。

◆ネタ泉:正解じゃな。それをサラリーマンに置き換えればどうなる?

◇ハジメ:自分の給料は自分で決められないし、雇用そのものも、勤務先次第ですね。で、他には収入源がない・・・。まったく零細下請け町工場ですね。

◆ネタ泉:それで?

◇ハジメ:得意先を増やすということは、収入源を増やすということですね。そして、自分ブランドを高めて、自分自身のビジネスを始める必要がある、ということですね!

◆ネタ泉:そうじゃよ。下請けからの脱出は、多くの中小零細企業にとって最重要な戦略テーマじゃ。

◇ハジメ:隊長、それはサラリーマンでも同じです!

◆ネタ泉:よしよし、まずは人生の戦略を考えていく方法を伝授しよう。そうすれば、自ずから起業ネタも決まってくるというものじゃ。人生の戦略を考えるなら、まずは「戦略」とは何かを考える必要がある。お前は戦略をどのように定義する?

◇ハジメ:えぇっと、この間、隊長は「ビジネスにおける戦略とは、どのようなビジネスを選択するか」だとおっしゃってましたね。

◆ネタ泉:そうじゃ。戦略を考えて決めるとは、どのビジネスを選択するかを決めることじゃ。では、人生の戦略についてはどうじゃ?

◇ハジメ:人生なら・・・、どのような生き方を選択するか、ということですよね?

◆ネタ泉:そうじゃな。しかし、選択肢は非常にたくさんあるじゃろう。どうやって決めたらよいかのう?

◇ハジメ:う〜ん、どうしたらよいのでしょうか?

◆ネタ泉:まずは「戦略目標」を決めることが必要じゃな。

◇ハジメ:センリャクモクヒョウですか。要は、人生の目標ですよね。大金持ちになりたいとか?

◆ネタ泉:なぜ、大金持ちになりたいのじゃ?

◇ハジメ:そりゃ、お金の心配をしなくて済みますから。

◆ネタ泉:本当にそうか? お金持ちはお金持ちで、税金の心配やら相続争いやらで、悩みを抱えていたりするぞ。

◇ハジメ:そりゃそうですけど、明日食べる物がない、といった心配はしないですよね。

◆ネタ泉:では、毎日ちゃんと食べられるくらいのお金があればよい、ということかのう?

◇ハジメ:う〜ん、そうかも知れません。何だかちっちゃい目標で、恥ずかしいです。

◆ネタ泉:いやいや、まずここは、正直になることじゃ。他にも実現したいことはいっぱいあるじゃろう?

◇ハジメ:やっぱり、愛する妻と子供に囲まれてとか、ですかね?

◆ネタ泉:他にはどうじゃ?

◇ハジメ:世の中の役に立つ存在になりたいとか・・・。

◆ネタ泉:なるほど。お金は必要じゃが、それがすべてではないということのようじゃな。欲しいものをすべて手に入れたいというのなら、それが人生の戦略目標だとしておこう。

◇ハジメ:なるほど。ちょっと欲張りすぎかも知れませんけど。

◆ネタ泉:うむ。実現のためには、これからが大切じゃよ。まずは手持ちの経営資源を分析してみることじゃ。

◇ハジメ:ケイエイシゲンをブンセキ? 何だかまた、難しい話になってきちゃったなぁ・・・。

◆ネタ泉:そうか。では、お前にもわかるように解き明かしていこう。これは起業ネタを出すときにも使う方法じゃからな。つまり・・・

(次号へ続く)

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  • プロフィール:ネタ泉湧夫隊長

    お名前:ネタ泉湧夫隊長
    1952年、東京葛飾区に生まれる。商家に生まれ、幼い頃から商いへの好奇心は旺盛。ひいては起業に関する調査に没頭し、2002年に長年の夢であった「起業家支援」のために『ネタ出し探検隊』を発足。現在も日夜、趣味と実益を兼ねて起業ネタ探しの旅を続け、全国津々浦々を奔走している。

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  • プロフィール:二足ハジメ隊員

    お名前:二足ハジメ隊員
    1974年生まれ。独身。2度の転職を経て、文具販売会社の中堅営業マンとして活躍しているが、最近『自分の生きていく意味』や『本当にやりたいこと』『社会に貢献できること』『趣味』『家族』などを考え始める。「週末起業」を知り、何かをしなければと考えていたところでネタ泉隊長と出会う。