第73回 競合環境の特性を考え「売り方」でオンリーワンを目指せ!
2008年4月16日
日々、週末起業ネタ探しに勤しむ、◆ネタ泉湧夫隊長と◇二足ハジメ隊員「起業ネタ探検隊」の冒険記です。
(前号までのあらすじ)
起業のネタを独自性の面でチェックする方法について検討している探検隊。ネタ泉隊長は、競合の差別化については、市場や商品の特性をまず考える必要があると説く。
◆ネタ泉:市場や商品の特性を考えてみることが必要じゃ。それにより、競合の状況が排他的かどうかが決まる。
◇ハジメ:ハ、ハイタテキ? 隊長、歯が痛いんですか?
◆ネタ泉:バカ者! 排他的とはじゃな、一つの商品を手に入れたら、他の商品がすべて、購買対象から排除されてしまうということじゃ。
◇ハジメ:う〜ん、隊長、難しいですねぇ・・・。
◆ネタ泉:わかりにくいかも知らんのう。要するに、一人でいくつも競合する商品を買うかどうかということじゃ。
◇ハジメ:例えば?
◆ネタ泉:本はどうかのう? マンガの単行本でも良いぞ。マンガ本の種類はたくさんあるが、一冊しか買っていけないということはない。互いに競合はしているかも知らんが、排他的ではないのう。
◇ハジメ:なるほど。他にはどうでしょうかねぇ?
◆ネタ泉:英会話の教材なんてのはどうじゃ? あるいは受験参考書とか。もちろん、一種類で済むのが理想じゃが、実際には何種類も何冊も買い込んだりするじゃろう?
◇ハジメ:まぁ、お金があれば、そうですね。
◆ネタ泉:うむ。基本的には排他的競合ではないとは言え、財布の中身の奪い合いという点では、排他的と言えないこともないのじゃがな。とは言え、競合が排他的でないのなら、一般的に、参入の余地は大きいじゃろう。
◇ハジメ:なるほど。では隊長、典型的な排他的競合というと、どんな商品がありますかねぇ?
◆ネタ泉:住宅などは、それに当たるじゃろう。念入りに一軒を選ぶが、二軒も三軒も買いはしないのう。
◇ハジメ:でも隊長、週末起業で住宅を売ろうとする人は、あまりいないと思いますけど・・・。
◆ネタ泉:確かにそうじゃったのう。ならば、レンタルサーバーや、ウェブ制作のビジネスはどうじゃ?
◇ハジメ:一つのドメインでサイトを立ち上げようと思えば、レンタルサーバーは一つで十分ですね。一つを決めれば、二つ目はいらないです。
◆ネタ泉:非常に排他性が高いと言えるのう。その手のビジネスは、勝ち残った一社か数社の独占・寡占になりやすいのう。その場合、何で差別化をするか、よほど真剣に考える必要がある。
◇ハジメ:ウェブ制作はどうですか? これも一社しかいらないと思いますけど、独占・寡占どころか、業者が乱立していますよ?
◆ネタ泉:うむ。その手のビジネスは、制作者の個性が出るし、サービスも価格も様々、顧客の嗜好も様々じゃから、多数乱立でも、それぞれが成り立ちやすい。これもまた、参入を検討するに値するのう。
◇ハジメ:レンタルサーバーのビジネスとは違いますかねぇ?
◆ネタ泉:レンタルサーバーは、価格や機能・性能の比較が容易じゃから、確実に他より上回る要素が必要となるじゃろうのう。
◇ハジメ:う〜む、単純に独自性を確保するとか、差別化するとか言っても、実際はいろいろと複雑な要因が絡むんですねぇ・・・。
◆ネタ泉:そのとおりじゃ。その上で、独自性の打ち出し方を考える必要があるのじゃが、その基本は、とにかく「オンリーワン」をつくることじゃ。そうでないと、顧客はなぜ、この商品を自分から買わなければならないかという理由を提供することができん。
◇ハジメ:オンリーワンですか? 世界のどこでも売っていない商品を作れというわけですか?
◆ネタ泉:まずは、そうじゃな。どうじゃ? 作れそうかのう?
◇ハジメ:まぁ、手作り品とかオリジナルな講座とか、そういうことですかねぇ?
◆ネタ泉:それが基本じゃのう。
◇ハジメ:う〜ん、でも似たような商品はいっぱいありますから・・。アクセサリーを手作りでつくるにしても、確かにそれ自体は他で売っていないでしょうけど・・・。
◆ネタ泉:特に気に入ってもらえれば、オンリーワンの威力を発揮するが、そうでなければ、顧客にとっては、あまり意味がないということかのう?
◇ハジメ:えぇ、そうですね。まぁ、精一杯、工夫してみます。
◆ネタ泉:よしよし、それはそれで頑張るがよい。しかしな、ハジメ隊員よ、商品そのものがオンリーワンでなくとも、他のやり方でオンリーワンを打ち出すことは可能じゃよ。
◇ハジメ:とおっしゃいますと?
◆ネタ泉:「売り方」でオンリーワンを目指すということじゃ。商品選びにあたり、コンサルティングのサービスを提供したり、商品の提供方法をユニークなものにするといったことが考えられる。
◇ハジメ:う〜ん、なるほど。でも、マネされる可能性はありますよね。そうすると、オンリーワンじゃなくなっちゃいます・・。
◆ネタ泉:確かにその通りじゃ。とは言え、他者より先駆けて取り組めば、それは有利ということになる。
◇ハジメ:いずれにしても、オンリーワンを謳ったところで、結局はマネされてしまうということですよね?
◆ネタ泉:形だけのモノマネは、うまくいかんものじゃよ。マネようと思ってもマネられないというのが、本当のノウハウじゃな。
◇ハジメ:はぁ。何だかまた、難しくなってきました・・。
◆ネタ泉:そう難しくは考えるな。そう言うならハジメ隊員、絶対にマネされないオンリーワンの作り方をお前に教えてやろう。
◇ハジメ:え、本当ですか? ぜひぜひ!
◆ネタ泉:それはじゃな、つまり・・・
(次号へ続く)

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プロフィール:ネタ泉湧夫隊長

お名前:ネタ泉湧夫隊長
1952年、東京葛飾区に生まれる。商家に生まれ、幼い頃から商いへの好奇心は旺盛。ひいては起業に関する調査に没頭し、2002年に長年の夢であった「起業家支援」のために『ネタ出し探検隊』を発足。現在も日夜、趣味と実益を兼ねて起業ネタ探しの旅を続け、全国津々浦々を奔走している。

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プロフィール:二足ハジメ隊員

お名前:二足ハジメ隊員
1974年生まれ。独身。2度の転職を経て、文具販売会社の中堅営業マンとして活躍しているが、最近『自分の生きていく意味』や『本当にやりたいこと』『社会に貢献できること』『趣味』『家族』などを考え始める。「週末起業」を知り、何かをしなければと考えていたところでネタ泉隊長と出会う。












