第18回 本業は「週末起業」の障害ではない!
2008年4月2日
●本業を週末起業の味方につけよう
今回は「週末起業」と今お勤めの会社の仕事との関係を考えます。「週末起業と会社との関わり」というと、普通は「服務規程」「就業規則」、はたまた「税金」など、制度の問題が思い浮かびます。
これに関する対処方法は、制度の問題の他にも「時間捻出術」「会社依存からの脱却」「執務スペースの確保」など様々なテーマがあります。思えば、これらのテーマに共通するのは「本業は週末起業の障害だ」という前提です。
話の方向も、「会社という障害をいかに乗り越えるか」という話が中心となってしまいます。しかし「本業」をあえて障害と考えず、むしろそれを「週末起業」の味方として積極的に活かすことがあってもいいと思います。
例えば、週末起業家の中には、本業の仕事の中で週末起業の商品を確立したり、本業のお客さんを週末起業のお客さんにしたりしてしまう人がいます。また本業の会社の肩書きを活かして顧客を開拓したり、事業パートナーを見つけている人は結構います(もちろんこれらは会社から了解をとる必要があります)。
そこで週末起業において本業を週末起業の味方につける方法を考えてみましょう。何だかんだと言っても、望んで入った会社です。また、これまで何年かは、身を粉にして働いて業績にも貢献してきたのです。これを単なる目の上のタンコブとして切り捨ててしまうのは、あまりにももったいないと思います。何とか活用する方法を考えてみましょう。
●会社べったりだから障害になる?
そもそも週末起業を始めることが、本業の障害になるとしたら、それは今の生活が、すでに会社べったりの状態である可能性があります。もしオフタイムも充実しているなら、その時間を週末起業にあてれば済む話だからです。
ところが、オフも無いぐらい、本業で一杯一杯だから、週末起業する余地がないのかも知れないのです。仮にあなたが、本業のせいで週末起業ができないなら、週末起業以前に、会社とのつき合い方そのものを見直す必要があるかもしれません。
●本業も週末も活き活きしたい週末起業家たち
ご存じのように週末起業は、今や方々のマスコミで取り上げられています。そのマスコミは、たくさん売るために、読者の不安をあおる記事を書きがちです。そのため「週末起業」に走るサラリーマンの像を“将来への不安に対して自己防衛する人たち”として描きたがります。
しかし、実態は少し違います。むしろ「週末起業」に共感する人の多くは、「本業も週末も活き活きしたい」という、欲張りな人です。
だから、ほとんどの人が「週末起業をして成功しても、今の会社を辞めるつもりは全くない」と断言します(余談ですが、そう言う人に限って、うまくいくとすぐに辞めます。やはり週末起業と会社の仕事を比較すると、おもしろさが全然違うようです)。
もし、両方続けるつもりなら、どちらかをどちらかの犠牲にするより、両方とも充実させた方がいいに決まっています。さらに理想的には、1+1=2以上になるように相乗効果を発揮したいところです。
●私にとっても、本業は障害だった
とは言いながら、私自身もご多分に漏れず、週末起業当時、「本業は週末起業の障害だ」と考えているクチでした。しかし、結果的には、本業が週末起業に、非常に大きな貢献をしてくれました。
もともと2年後の独立開業を目的に週末起業を始めましたから、最初は「今さら本業などどうでもいい」と思っていました。そして、本業に割く労力と時間は最低限にし、できるだけ週末起業に充てることを考えました。
それでも、なんとか最低限の義務だけは果たす必要があります。そこで勤務時間中の時間は効率的に使いました。もちろん残業や休日出勤、プライベートのつき合いは一切やめました。
業務に関係ない飲み会、ゴルフはすべて断りました。ただし、忘年会と歓送迎会の公式のものにだけは、一人一回に限って参加しました。このようなポリシーを持ち、徹底しました。

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ナビゲーター:藤井 孝一

お名前:藤井孝一
経営コンサルタント(中小企業診断士)
「日本を起業家で溢れる国に!」をライフワークに奮闘中。会社を辞めずに起業する「週末起業」という起業スタイルを発案、この起業スタイルを全国に普及すべく「NPO法人週末起業フォーラム」を設立。ビジネスパーソンの起業教育を行う。(株)アンテレクト代表取締役社長。著書はベストセラー「週末起業」(筑摩書房)












